【ハーブティーの淹れ方】美味しい淹れ方&様々な抽出方法

日頃の疲れを癒したい時や、夜のリラックスタイムに、一杯の美味しいハーブティーで心を落ち着けてみませんか?忙しい毎日の中で、ハーブティーがきっとあなたのストレスを和らげてくれるはずです。そこで今回は、ハーブティーをより美味しく楽しむためのハーブティーの淹れ方をお伝えします。

ハーブティーの淹れ方
目次

ドライハーブとフレッシュハーブ

ドライハーブ

フレッシュハーブを乾燥させ水分を取り除きハーブの成分を凝縮させ体積が3分の1まで小さくなります。そのため、長期保存が可能になり収穫時期を気にせずに楽しめます。ハーブの効能を十分に楽しみたい方におすすめです。

フレッシュハーブ

その名の通り、生のハーブを使いハーブティーにします。摘みたての新鮮ハーブは風味、香り、見た目も鮮やかなものが多く、楽しみ方が豊富です。ただ、保存できるのが短く、少量ではハーブの効能があまり得られないとされています。また、フレッシュハーブティーは香りが良いのが特徴です。ストレス緩和やリラックスしたいときにおすすめです。

ハーブティーの淹れ方フレッシュハーブとドライハーブ

美味しいハーブティーを淹れるための3つのポイント

ここでは、代表的な『インフュージョン』*方式でのハーブティーの淹れ方をご紹介します。また、その他の淹れ方についても後ほどお伝えいたします。

*インフージョンとは、ハーブ茶葉を熱い水に浸して成分を抽出する方法です。

色々なハーブティーの淹れ方

1. 水の温度は重要!

ハーブティーを淹れる際、水の温度は味わいに大きく影響します。一般的には90℃〜98℃がベストとされています。ただし、お湯が熱すぎると、繊細な風味が飛んでしまうこともあるので注意が必要です。

2. 抽出時間にこだわりを!

美味しいハーブティーの淹れ方の中で抽出時間が短すぎると薄い味に、長すぎると苦みが出てしまいます。おすすめは3〜5分。自分の好みで調整してみてください。また、ハーブの部分によっても抽出時間が違ってきます。これは、後ほどお伝えします。

3. 新鮮なハーブを使う!

乾燥したハーブでも、鮮度が大事です。特に、開封してから時間が経つと、風味が落ちてしまうので、適切な保存方法で保存し、風味を楽しみましょう。

ハーブティーの淹れ方:インフージョン(Infusion)

それでは、ハーブティーの淹れ方について詳しくご紹介します。ここでは、一般的なハーブティーの淹れ方である『インフージョン』を用いた方法をご説明します。

1. お湯を沸かす

お湯を沸かす

まず、お鍋やポットでお湯を90〜98℃の沸騰直前まで温めてください。しかし、注意が必要なのは、ハーブによっては熱湯だと風味が飛んでしまったり、渋みが強く残ることがある点です。そのような場合には、次に80℃前後のお湯で淹れるのがおすすめです。したがって、ハーブの特徴に合わせてお湯の温度を調整することが大切です。

2. ティーポットにハーブを入れる

まず、水200mlにつき、ハーブ(ドライハーブ)はティースプーン山盛り1杯(約3g〜5g)をティーポットに入れます。なお、お好みに応じてハーブの量は調整してください。

フレッシュハーブを使用する場合は、上記の2倍ほどの量を用意してください。

3. 熱湯をポットに注ぎ、抽出

インフージョン

ポットに熱湯(90〜98℃)を注ぎ、蓋をして抽出し蒸らします。
基本的には3分間種子5分間ハーブの有効成分を抽出します。

4. カップに注ぐ

ハーブを取り除き、茶こしを使ってティーカップに注ぎます。

ハーブティーの淹れ方

5. 補足

ハーブティーを抽出する際には、ティーポットはもちろん、コーヒーでよく使われる「フレンチプレス」でも代用できます。ティーポットがない場合や、その日の気分に合わせて使い分けて、ぜひハーブティーを楽しんでみてくださいね。

ハーブティーの淹れ方
フレンチプレス(左)ティーポット(右)

様々なハーブティーの淹れ方

ハーブティーの淹れ方はインフージョンだけではなく、ほかにも様々な淹れ方がありますのでご紹介します。

デコクション(Décoction):煎じる

デコクションとは『煎じる』という意味で、鍋を使ってハーブを抽出する方法になります。この方法は、根のほかに、樹皮や種子、種などの堅い部分のハーブの抽出に適しています。また、水やハーブの量はインフージョンと同量です。

1. お鍋に水とハーブを入れ、火にかけます。
2. 沸騰したら、火を弱め、2分間ほど煮だします。
3. 火を止め、蓋をし、さらに5分〜10分待ちます。
4. ハーブにもよりますが、色がでて抽出されたら、茶こしで濾してカップに注いでください。

ハーブティーの淹れ方煎じる

水出しハーブティー

これは、常温の水で長時間かけてハーブの有効成分を抽出する方法です。この方法では、お湯を使用しないため、例えば、カフェインやタンニンなどの成分の溶け出しを抑えることができます。

1. ガラスの容器などに適量のハーブを入れます。
2. 常温の水を適量入れて、蓋をします。
3. 上記を常温で6時間ほどかけて抽出します。
4. 茶こしで濾してカップに注いでください。

アイスハーブティー

暑い夏にぴったりのアイスハーブティーの淹れ方をご紹介します。

1. あらかじめグラスに氷を5個ほどいれ冷やしておきます。
2. インフージョンのハーブ量の1.5倍~2倍をポットに入れます。
3. お湯をホットより少なめに注ぎ蓋をして、インフージョンと同時間待ちます。
4. ティーポットに氷を5個~7個入れ、氷が解けてあら熱が取れたら、ハーブを濾してグラスに注ぎます。

ハーブアイスティー

サンティー(Sun Tea)

サンティーは、太陽の恵みで作られることから「Sun Tea」とも呼ばれます。特に、春や初夏の太陽の下で自然の力を利用してハーブティーをゆっくりと抽出する方法です。

1. 使用するハーブを広口ガラスのピッチャーに入れます。
2. 新鮮な常温の水をピッチャーに入れ、ハーブを浸します。
3. ピッチャーを日当たりの良い場所に置き、3~5時間ほどゆっくりと抽出します。
4. 抽出が終わったら、茶こしで濾してグラスに注ぎます。アイスを入れるのもいいでしょう。

*ただし、サンティーは十分な温度に達しないため、細菌が繁殖し、体調を崩す恐れがあります。したがって、衛生管理には十分注意してください。

抽出したハーブティーの保存期間

ここまでご紹介したハーブティーの淹れ方ですが、抽出方法によって保存期間が異なります。
まず、インフージョン水出しハーブティーそしてサンティーは、抽出したその日のうちにお飲みください
一方で、デコクション(ハーブを煎じた場合)は、2〜3日間、冷蔵庫で保存が可能です。

いかがでしたでしょうか?ハーブティーの淹れ方ひとつをとっても、実にさまざまな方法がありますよね。それぞれの淹れ方次第で、一杯のハーブティーが格別な味わいに変わります。ぜひ、今回ご紹介したポイントを活かして、自分だけの最高の一杯を淹れてみてくださいね。

次回はハーブティーの風味を保つための保存方法とそのコツをご紹介します。

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