ハーブの主な作用と注意点
様々な使用方法のあるハーブですが、正しい知識は使用時には大切です。
ここでは、ハーブの主要な作用とハーブ使用時における注意点をお伝えします。
ハーブの主要な作用
作用名 | 意味 |
---|---|
抗炎症 | 炎症を抑え、痛みやかゆみの緩和します |
抗酸化 | 活性酸素を無害化する、老化を防ぎます |
抗菌 | 細菌の繁殖を抑えること |
抗アレルギー | アレルギーによるかゆみや腫れなどを鎮めること |
抗ウイルス | 体の免疫力を高め、ウイルスの活動を抑制して感染を防ぎます |
抗うつ | うつな氣分を明るく高める働きをします |
鎮静(ちんせい) | 自律神経の乱れを鎮め、心身のバランスを取ります |
鎮痛(ちんつう) | 脳や神経に作用して、痛みを和らげます |
鎮痙(ちんけい) | 平滑筋のけいれんを鎮めます |
鎮咳(ちんがい) | 咳中枢や気道に作用し、咳を鎮めます |
駆風(くふう) | お腹の張りや痛みを緩和し、胃や腸にに溜まったガスを排出します |
緩下(かんげ) | 腸内の運動を活発化させ、便秘を改善します |
血行促進 | 血液の循環を促進し、体内の血流をスムーズにします |
消化促進 | 胃腸の働きを整えます |
代謝促進 | 身体のエネルギー消費を増やし、代謝を活性化させます |
利尿作用 | 尿の排出を促進し、体内の余分な水分や老廃物を排出します |
収れん作用 | 組織を引き締め、収縮させ結束させる働き |
健胃 | 胃の運動を促進し、食欲不振や消化不良を改善します |
睡眠改善 | 寝つきを改善し、睡眠の質を向上させ、自律神経の不調に作用します |
PMS | 生理不順などの女性特有のトラブルやホルモンバランスを整える作用を促します |
解毒 | 体内の不要なものの解毒、排出し体内の浄化を助けます |
ハーブ使用時における主な注意点
比較的に安全と認識されがちなハーブですが、ハーブの品質やその人の体調、また、処方箋との飲み合わせなどにより、有害反応が起こる可能性があります。しっかり、注意点を見ていきましょう。
1. 品質
ラベル等の表記の種名や学名、部位を確認し、きちんと管理され信頼のおけるお店で購入しして下さい。
2. 医薬品との飲み合わせ
処方薬や特定の病気のために常用している医薬品との相互作用を確認することが重要です。そのため、自己判断せず、必ずかかりつけの医師や薬剤師に相談してください。
3. 過剰摂取
日本では、多くのハーブは医薬品ではなく、食品やサプリメントとして流通しています。そのため、手軽に購入できますが、ハーブの作用・成分も医薬品と同様に過剰摂取や相互作用に注意が必要です。
4. アレルギー
アレルギー体質の方、特に植物アレルギーがある方は、使用前に自己判断せず、必ずかかりつけの医師や医療機関に相談してください。
5. 体質や体調
体調不良時にハーブを使用する際はもちろん、健康なときに使用する場合でも、使用中に体調が悪化したり、気分が優れない、または違和感を感じる場合は、直ちに使用を中止してください。
6. 妊娠中・授乳中
収れん作用やホルモンに影響を与える成分を含むハーブもありますので、十分に注意が必要です。基本的に、妊娠中または授乳中の方はハーブの使用を控えることをお勧めします。
7. 乳幼児への使用
穏やかに作用するハーブは乳幼児にも自然治癒力を高める観点から使用は可能です。しかし、ハーブの使用を始める前に、必ず医師や小児科医に相談してください。
初めてのハーブは少量から始め、アレルギー反応がないか注意深く観察して下さい。
また、外用で使用する場合は必ずパッチテストを行い、肌に異常がないかを確認の上ご使用ください。
ハーブを使用する際には、各種ハーブの作用や成分を理解し、注意点を確認してから利用しましょう。
また、使用中に違和感や気分が悪くなった場合は直ちに使用を中止してください。