【アーユルヴェーダと月の関係①】月と私たちのサイクル

あなたは月の満ち欠けに影響を受けたことがありますか?眠れなかった夜や、感情が高ぶった瞬間に気づいたことがあるかもしれません。実は、月のサイクルは私たちの心身に深く関わっているのです。

月のサイクルと人間の関係アーユルヴェーダ
目次

アーユルヴェーダと月

月や惑星は古代から人々の生活に影響を与えてきました。アーユルヴェーダでは、月が人間の心と体に影響を与えると考えられています。特に、月の満ち欠けが心身のバランスに重要な役割を果たすと言われています。新月や満月、月の満ち欠けが私たちのエネルギー、感情、体調にどのように影響するかを理解することで、日常生活に調和をもたらすのです。

私たちと月の共通点

私たち人間と月のサイクルには『28日』という共通点があります。

この共通点は、アーユルヴェーダや他の伝統的な知識体系において重要な概念とされています。実際、月と人間の28日のサイクルは、人間全体のリズムや自然界との深いつながりを示唆しています。さらに、月のサイクルが私たちの身体や精神にどのような影響を与えるかを理解することは、自己理解と調和を深める鍵となるでしょう。

月のサイクル

私たちに影響を及ぼすと言われている月ですが、その月の満ち欠けの周期は約28日(正確には29.5日)で、これを1か月(新月から次の新月まで)としています。
さらに、は『新月』、『満ちていく月(上弦の月)』、『満月、『欠けていく月(下弦の月)』という4つの主要なフェーズを経て、この周期を完了します。

月の4つのサイクル

新月 (アマヴァスヤ)

月が太陽と地球の間に位置するため、地球からは月が見えない状態です。この時期はエネルギーが低下します。

満ちていく月(ワックスィングムーン)

新月から約1週間後に見られる、半月の状態です。月が満ち始め、エネルギーが増加する時期です。
また、「上弦の月」とは、ワックスィングムーンの途中に見られる、月が半分見える状態を指し、満月に向かっていく過程の一部です。

満月(プールニマ)

太陽と地球の反対側に月が位置するため、月が完全に照らされる状態です。エネルギーがピークに達します。

欠けていく月(ワニング・ムーン)

満月から約1週間後に見られる再び半月の状態です。この時期は、月が欠け始め、エネルギーが徐々に減少していきます。
また、「下弦の月」とは、ワーニングムーンの途中で見られる半分の月を指し、新月へと向かう過程の一部です。

人間のサイクル

女性の月経周期

月経周期は28日とされています(個人差があり、24日から35日といった幅があります)。そして、この周期は月のサイクルに影響されることが多く、古代から「月経」という言葉自体が「」の周期に由来してると言われるのです。

アーユルヴェーダ哲学での月の動きとホルモン

ホルモンのサイクル

女性の体は月経周期に合わせてホルモン(エストロゲン、プロゲステロンなど)のレベルが変動します。
さらに、このホルモンサイクルは月のサイクルと同調しているとされ、特に満月や新月の時期にホルモンバランスが変化することが観察されています。したがって、月のサイクルが女性の身体に与える影響は無視できない要素であり、これに基づいた健康管理も大事なのです。

月と心のリズム

月のフェーズによって精神や心のリズムが変化することが多いと言われています。例えば、新月の時期には内向的になりやすく、満月の時期には感情が高まりやすいと考えられています。

月のサイクルとアーユルヴェーダの活用

月の影響を受ける男性

新月

エネルギーの減少:新月はエネルギーが最も低下する時期です。心身共に静寂を感じやすく、内向的になることが多いです。この時期は、休息や瞑想、デトックスに適しています。

心の影響:新月は精神的なリセットのタイミングでもあります。そのため、この時期に感情の浄化や自己反省を行うと効果的です。

体の影響:消化力が弱まりやすいため、軽い食事を心がけるとよいでしょう。アーユルヴェーダでは、断食や消化器官のデトックスに良い時期とされています。また、静かで落ち着いた活動や瞑想に適している時期です。

満ちていく月(上弦の月)

エネルギーの増加:新月から満月に向かうこの期間は、エネルギーが徐々に増加します。そのため、創造力や行動力が高まる時期であり、新しいプロジェクトや計画のに適しています。

心の影響:感情が活発になり、心が外向きになるため、社交的な活動や学びに最適な時期です。

体の影響:この時期は栄養の吸収率が高まるとされており、体を強化するために栄養価の高い食事やハーブの摂取や運動に適している時期となります。

月の影響で輝く女性

満月

ピークのエネルギー:満月はエネルギーが最も高まる時期で、心身共に活性化されます。しかし、エネルギーが過剰になることで、心が不安定になったり、眠りが浅くなったりすることもあります。

心の影響:感情が強くなるため、満月の夜は特に冷静さが求められます。満月のエネルギーは、感情を解放し、精神的な浄化を行うための好機な時期です。

体の影響:この時期、消化力が最大限に高まり、体内の毒素を排出しやすくなります。水分を多めに取り、体内の循環を促進させることが重要です。また、過度な活動は避け、ヨガやマッサージを取り入れる時期に適しています。

欠けていく月(下弦の月)

エネルギーの減少:満月から新月に向かうこの期間は、エネルギーが徐々に低下します。活動量を減らし、内省的な時間を増やすとよい時期です。そのため、この時期は、解毒、整理、解放に適しています。

心の影響:心の整理整頓を行い、感情や考えを落ち着かせる時間を持つと良いでしょう。この時期は、心の浄化に最適です。

体の影響:体内のエネルギーが下がり、消化力も弱くなるため、食事を軽くし、体に負担をかけないようにします。さらに、この時期はデトックスに良いタイミングとされています。また、不要なものを手放すことに適した時期になります。

『アーユルヴェーダと月』セルフケアのポイント

新月と満月のデトックス

アーユルヴェーダでは、新月と満月のタイミングで体の浄化を行うことが勧められています。そのため、デトックス効果のあるハーブを取り入れたり、軽い断食やオイルマッサージを行うことで、心身の浄化とリフレッシュが期待できます。

月のリズムに合わせた瞑想

月のサイクルに合わせた瞑想は、心のバランスを保つために効果的です。新月の時期には、内省的な静かな瞑想を取り入れ、心を落ち着かせましょう。満月の時期には、感謝の瞑想や、創造的なエネルギーを引き出す瞑想を行うことで、心の充実感を高めることができます。
また、瞑想が難しいと思う方は。呼吸を整えることに意識を向けるといいでしょう。


このように、月のサイクルと体のサイクルは28日という共通点を持ち、アーユルヴェーダではこれを活用して心身のバランスを保つことが重視されています。
月のリズムに合わせた生活を実践し、セルフケアを行うことでより心地よい心の状態を作り出すことができるでしょう。

月のサイクルと人間の関係アーユルヴェーダ

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