【ハーブティーと紅茶の違い】ハーブティー vs 紅茶:違いは何?

『ハーブ』と言えば、『ハーブティー』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
ハーブティーと紅茶の違い、ちょっと気になりませんか?それぞれの特徴や違いを紹介しますね。

目次

ハーブティーと紅茶の違い

ハーブティーと紅茶はどちらも大きくまとめれば『お茶』として親しまれており、温かくて香り豊かな飲み物という点で似ています。しかし、実際には異なる原材料や製造方法によって作られ、それぞれ独自の特徴と効能を持っています。それでは、見ていきましょう。

原材料の違い

ビンに入ったハーブ

ハーブティー

ハーブティーは、ハーブ(薬草)、花、果実、スパイスなど、茶葉以外の植物素材をお湯で抽出して作られます。また、植物の種類や部位により香りや風味が豊富なのが特徴です。そのため、厳密には「お茶」ではなく、ハーブの「ティー(お茶風の飲み物)」という意味合いがあります。

紅茶

紅茶は、チャノキ*の茶葉を発酵・乾燥させて作られます。緑茶やウーロン茶と同じく、チャノキの葉が原料ですが、紅茶の場合は特に完全に発酵させることによって、深い色と独特の風味が生まれます。茶葉そのものが使われるため、紅茶は典型的なお茶の一種といえます。

*チャノキ(茶樹)は、ツバキ科の常緑樹です。この植物の葉や芽が紅茶、緑茶、ウーロン茶など、さまざまなお茶の原料として使用されます。

加工方法の違い

ハーブティー

植物素材を収穫した後、風通しの良い場所で陰干しするか、乾燥機を使って乾燥させます。乾燥することで、保存性が高まり、風味や香りを保つことができます。

紅茶

紅茶の加工は、まず茶葉をしおれさせた後、揉むことで酸化を促します。この酸化(発酵)によって紅茶特有の色と風味が生まれます。発酵が完了したら、茶葉を乾燥させて水分を取り除き、風味を閉じ込めます。

カフェインの有無

ハーブティー

ほとんどのハーブティーはカフェインが含まれていません。そのため、就寝前やカフェイン摂取を控えたい人に最適です。ただし、マテ茶など一部のハーブティーにはカフェインが含まれていますので、ご注意下さい。

紅茶

一方で、紅茶はカフェインを含みます。紅茶一杯(約150ml)あたりのカフェイン含有量は約40~60mgで、これはコーヒーに比べて少なめですが、緑茶やウーロン茶よりは多くなります。

ハーブティーと紅茶それぞれの楽しみ方

それぞれの楽しみ方

バラエティーに富んだハーブティー

ハーブティー

リラックスや健康促進を目的に飲まれることが多く、カモミール、ネトル、ラズベリーリーフなど、選ぶハーブによって異なる効果が期待できます。さらに、ハーブティーはフレッシュハーブからも抽出でき、フレッシュと乾燥したハーブどちらでも美味しく楽しめます。

紅茶

豊かな風味を楽しむために多くの人に愛されています。紅茶に含まれるカフェインには覚醒作用があり、集中力を高める効果も期待できます。また、ミルクティーやレモンティーなど、さまざまなアレンジで楽しめるのも魅力です。さらに、砂糖やはちみつを加えることで、自分好みの一杯を見つける楽しさもあります。

それぞれの効能

ハーブティー

リラックス効果: カモミールやラベンダーなどは、心を落ち着かせ、ストレスを軽減。
カフェインフリー: ハーブティーの多くはカフェインを含まず、寝る前にも安心して飲むことができます。
消化促進: ペパーミントやジンジャーティーは、消化を助け、胃の不快感を軽減。
抗酸化作用: ルイボスティーやハイビスカスティーには抗酸化物質が豊富で、老化防止に役立ちます。
免疫力向上: エキナセアティーなどは免疫力を高め、風邪予防に効果的です。

紅茶

リラックス効果: 紅茶に含まれるテアニンは、心を落ち着かます。
覚醒作用: 適度なカフェインは、集中力を高め、疲労感を軽減します。
抗酸化作用: 紅茶にはカテキンやテアフラビンといった抗酸化物質が含まれており、体内の酸化ストレスを軽減。
心臓血管の健康: 紅茶のポリフェノールが血管を柔軟に保ち、心臓病のリスクを減少させる可能性があります。

ハーブティーと紅茶の共通点

ここまで、ハーブティーと紅茶の違いについていろいろとお話ししましたが、実は両者には共通点もあるんですよ。ここで、その共通点について少しご紹介しますね。

心安らぐ「ハーブティーと紅茶」の魅力

ハーブティーも紅茶も、リラックスやリフレッシュにぴったりな飲み物です。寒い季節やゆっくり過ごしたいときには、どちらも心を温かく包み込んでくれる一杯です。さらに、冷たくしても美味しく楽しめるため、季節や気分に合わせて、温かさと爽やかさを自由に選べるのも魅力ですね。

健康に良い効果

先ほど述べたように、ハーブティーと紅茶はどちらも健康に良いとされています。ハーブティーは、選ぶハーブによってリラックス効果や消化促進などのさまざまな効能があり、一方で、紅茶も抗酸化作用や心臓の健康をサポートするポリフェノールが含まれているため、心身に良い影響を与えてくれます。

さまざまな種類やフレーバー

どちらも多様な種類やフレーバーがあり、好みに応じて選ぶことができます。ハーブティーは使用するハーブによって味わいや香りが変わり、紅茶も産地やブレンドによって風味が異なります。

ビンに入った12種類のハーブ

おすすめのハーブティーと紅茶

数え切れないほどの種類があるハーブティーと紅茶の出会いの中で、私がとても気に入っている「ハーブティー&紅茶ベスト3」をご紹介します。

おすすめ「ハーブティー」ベスト3

カモミールティー

  • 特徴: リラックス効果があり、眠りを促すティーとして有名です。ストレスの多い日や寝る前のリラックスタイムに最適です。ミルクを入れても美味しいです。
  • おすすめのシチュエーション: 心身のリラックス、ストレス解消。冷え性や月経痛に。

ペパーミントティー

  • 特徴: 爽やかな香りでリフレッシュ効果があり、消化促進にも役立ちます。食後や疲れを感じたときにおすすめです。
  • おすすめのシチュエーション: 食欲不振、また、食べ過ぎに飲み過ぎや気分転換したい時に最適。また、鼻づまりの時にもおすすめです。

ローズヒップティー

  • 特徴: ビタミンCが豊富で、美肌効果が期待できます。ただ、少し酸味があるので、フルーティーな味わいを楽しみたい方におすすめ。
  • おすすめのシチュエーション: 美容ケアをしたいとき、朝のスタートをさわやかにしたいとき。便秘解消に。

おすすめ「紅茶」ベスト3

ダージリンティー

  • 特徴: 紅茶のシャンパンとも称される、繊細でフローラルな香りが特徴。軽やかで上品な味わいを楽しめます。
  • おすすめのシチュエーション: 午後のティータイム、特別な時間を過ごしたいとき。

チャイティー

  • 特徴: インド発祥のスパイスをブレンドした紅茶で、シナモン、クローブ、カルダモンなどのスパイスとともに煮出した濃厚なミルクティーが特徴。温かくスパイシーでスモーキーな風味が楽しめます。
  • おすすめのシチュエーション: 冷えた体を温めたいとき、ホッと一息つきたいとき。冬の夜に最適ですね。

セイロンティー

  • 特徴: スリランカ産の紅茶で、バランスの取れた渋みと甘みが特徴です。ストレートでもミルクティーでも美味しく、フルーティーな風味が感じられることもあります。
  • おすすめのシチュエーション: 日常のティータイム、爽やかさを求める昼下がり。風邪の予防にも!

「紅茶が朝の活力をくれるなら、ハーブティーは心を穏やかにする夕暮れの友」
とでも言いましょうか?

ハーブティーと紅茶は、どちらも香り豊かで温かい飲み物として親しまれています。ハーブティーは茶葉を使用せず、カフェインフリー。
一方で、紅茶はチャノキの茶葉を発酵させたもので、カフェインを含みます。
どちらも多様な種類があり、リラックスや健康のサポートを目的に選ぶことができます。

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