夏休みを利用してフランス・ブルターニュ地方にある歴史あるハーブ園を訪問。そこは、まさに夢の世界。色とりどりのハーブや植物に囲まれ、広大な敷地を散策しながら心満たされる時間を過ごしました。

歴史あるハーブ園:イヴ・ロシェ
念願だったハーブの本場フランスでの『ハーブ園』訪問。今年、ついにその夢を叶えることができました。
私が今回訪れたのは『メゾン イヴ・ロシェ(Maison Yves Rocher)』。
小さな村の大きなハーブ園
訪れたのは、フランス・ブルターニュ地方にある小さな村、ラ・ガシリ(La Gacilly)。人口、わずか4011人(2022年)。そんな小さな村になぜハーブ園が生まれたのでしょうか?それは、豊かな自然に囲まれたブルターニュ地方の環境と、そして、一人の研究熱心な少年の情熱があったからです。
その少年の物語は後ほど。
生きた植物図鑑
メゾン イヴ・ロシェのボタニカルガーデンは、約1,500種類もの植物が育つ、まさに生きた植物図鑑のような場所です。
さらに、広大な敷地にはハーブや薬草、観賞用の花々まで、多彩な植物を鑑賞できます。そのため、歩いているだけで、香りや鮮やかな色彩、自然の恵み心地よさを実感しました。
また、世界各国から集められた植物もあり、普段は目にすることのない珍しい植物たちも楽しむことができました。日本からはムラサキやマツそして稲やオクラも迎えられていました。



自然と化学の共存
ハーブ園に隣接する植物の研究所では、そこで育てられたハーブや植物が、コスメやハーブ製品の原料として活用されています。さらに、植物の特性を丁寧に研究することで、自然の力を最大限に生かした製品づくりが行われています。
こうして、自然と化学が調和したこのハーブ園の大きな魅力となっているのです。
ボタニカルビューティーの誕生
少年: イヴ・ロシェ (Yves Rocher)
フランスの小さな村、ラ・ガシリで生まれたイヴ・ロシェ (Yves Rocher)。この少年こそが、広大なハーブ園を育てた上げた人物です。彼は幼い頃からハーブや植物に強い関心を持っていました。また、地元に伝わる自然療法や伝承に影響を受けながら、植物の持つ癒しの力を学んでいきました。
こうして、その少年の探求心と情熱が形となり、イヴ・ロシェは『ボタニカルビューティー』のパイオニアとなるのです。

ブランド:イヴ・ロシェ (Yves Rocher)
16歳のイヴ・ロシェはハーブや植物の力に魅せられていました。彼は自宅の庭でハーブを育て、研究を始めます。そんな中で彼の屋根裏部屋で生まれたのが、薬草の成分をベースとした軟膏でした。この小さな小瓶が、やがて村の人々に喜ばれ、評判となりました。
そして、この小さな挑戦が、後に世界的なボタニカルブランド『Yves Rocher』の原点になるのです。
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理念:自然の力で女性を美しく
イヴ・ロシェにはひとつの強い想いがありました。それは『植物の力ですべての女性を美しくしたい』というもの。
そして、この想いが1959年に形になり、フランス発祥となる植物由来コスメブランド『Yves Rocher(イヴ・ロシェ)』が誕生しました。
さらに1975年には、研究と保全の場として、1,500種類以上ものハーブや植物を育むボタニカルガーデンをラ・ガシリに設立。自然とともに歩むブランドの象徴的な場所となりました。

日本上陸
そして「女性に寄り添う植物の恵み」を届け続けてきたイヴ・ロシェは、2019年に日本に上陸。フランスの自然の知恵を、日本でも手に取ることができるようになりました。
こだわり:有機栽培
さらに、大切にしたのは『有機栽培』へのこだわりです。
60ヘクタールにも及ぶ自社農園では、すべての植物を有機栽培し、丁寧に収穫。新鮮なうちに工場へ運び、コスメなのどの原料になるエキスやエッセンシャルオイルを抽出しています。
そして、実際に訪れたハーブ園のそばには、栽培所や研究所、さらにはブランドの工場までが揃いすべての工程が同じ敷地内で完結できる仕組みが整えられていました。
環境保全:サステナブルな活動
世界中で植樹プロジェクトを行い、地球環境の保全にも貢献。自然と人の未来を考えたブランドです。また、動物実験を行わない方針を早くから掲げ、リサイクル素材や再生可能な原料を積極的に採用。自然と調和したものづくりを続けています。

メゾン イヴ・ロシェの楽しみ方
ボタニカルガーデンでは、植物の香りを調合したり、自然由来の化粧品作りを体験したりできるワークショップも充実しています。散策だけでは味わえない、植物の魅力を体感できる場所です。

様々な体験ができる施設
ボタニカルガーデンや植物研究所、そして工場以外にもさまざまな施設が併設されています。
- ミュージアム
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イヴ・ロシェの人生とブランドの軌跡をたどるミュージアム。研究者としての原点や、自然と共生する哲学を深く知ることができます。
- エコ・ホテル La Gree Des Landes – Eco-Hotel-Spa Yves Rocher
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自然との共生をテーマにしたエコホテル。イヴ・ロシェの哲学に基づき、「環境への配慮」を最優先に設計されています。
- レストラン Les Jardins Sauvages
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ホテルに併設されたレストランで、地元ブルターニュの食材やハーブをふんだんに使った料理を楽しめます。ガーデンで育った植物が料理にも活かされ、五感で自然を味わえる空間です。
- ショップ
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イヴ・ロシェ本拠地ならではの、ここでしか手に入らない限定アイテムやフランス先行販売のコスメが揃っています。
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フランス・ラ・ガシリに広がるボタニカルガーデンは、まさに“生きた植物図鑑”。
有機栽培で育てられた植物は、女性に嬉しいコスメの原料として活かされています。
広大で回るのには時間はかかりますが、ハーブをはじめ植物と人との繋がりを体感できる場所でした。
