【季節とドーシャ:リトゥチャリア】アーユルヴェーダの知恵①

アーユルヴェーダでは、四季とドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)は密接に関わっており、季節によって私たちの身体や心のバランスが影響を受けると言われています。

目次

リトゥチャリア:季節の過ごし方とドーシャのバランス

リトゥチャリア(Ritu-charya)』とは、季節に応じたライフスタイルや日常の習慣を調整することを指します。アーユルヴェーダでは、季節の変化が体や心に影響を与えると考えられています。そのため、季節の移り変わりに合わせて適切なケアが大切です。

具体的には、季節ごとの気候や環境の変化に対応して、食事、行動、日常のルーティン、運動、休息などを調整します。各季節には異なるドーシャの影響が強まるため、バランスを取るための対策が必要です。

季節とドーシャの関係性

『季節の変わり目に体調を崩す』という話をよく耳にしませんか?あなたも、季節ごとに体調が変わると感じたことはありますか?もしかすると、それはドーシャのバランスが乱れているサインかもしれません。

四季とドーシャ

カパの季節:春

初春はまだ、冬の寒さの残り、徐々に温かくなると湿気が多くなる春。カパドーシャ(重さ、湿気、冷え)が増えやすい季節です。カパが増えると、体が重く感じたり、消化が鈍くなったり、アレルギー症状が出やすくなります。

この時期は消化が弱くなりがちなので、温かく油分の少ない食事を心がけましょう。また、冬で固くなった体をほぐすために、ヨガや軽いジョギングがおすすめです。

特にカパ体質の方は、この時期にアレルギー性鼻炎や体の重さ、消化不良などでバランスを崩しやすくなります。そのため、デトックスや軽い運動を取り入れ、冬に溜まった重さや毒素を取り除くケアをしてあげて下さい。

ピッタの季節:夏~初秋

夏になると暑さが増し、ピッタドーシャ(熱、変化、鋭さ)が優勢になります。ピッタが過剰になると、炎症や消化不良、さらにはイライラや怒りが生じやすくなります。特に、最近の日本では、夏の暑さが長く続く傾向があり、ピッタの季節が長期化しています。そのため、しっかりとした対策が不可欠です。

食欲が低下するこの時期は冷却効果のある食材(ココナッツ、きゅうり、ミントなど)や苦味、甘味のある食材を多く摂り、体を冷やすようにします。また、辛味や酸味、塩味の強い食事を避けるとピッタのバランスを整えやすいです。さらに、キャンプや森林浴、山登りなど自然に中で過ごすとイライラも緩和されます。

ピッタ体質の人は熱中症や夏バテに注意しましょう。水泳や早朝や夕方の涼しい時間に散歩などを取り入れるのもいいでしょう。

ヴァータの季節:中秋~冬

秋は乾燥し、風が吹き荒れる季節で、ヴァータドーシャ(風、乾燥、冷たさ)が増えます。ヴァータが増加すると、不安や落ち着きのなさ、乾燥肌、関節痛などが現れやすくなります。

冷たさと湿気が混合するこの季節は、とにかく体を温かくし、十分な休息と睡眠をとりましょう。さらに、温かく、油分のある滋養食を取り入れることで、ヴァータを鎮めます。また、根菜や甘味のある食材もおすすめです。

ヴァータ体質の人は、乾燥や冷え、関節痛などに注意が必要です。特に就寝時間を整え、体を温める衣類や加湿器などを置くのもよいでしょう。また、温かいオイルでのセルフマッサージも効果的です。

リトゥチャリア的」季節の過ごし方

アーユルヴェーダでは、「リトゥチャリア」、季節ごとのドーシャのバランスを意識することで、心身の健康を維持することができます。
そして、四季折々のケアを取り入れることで、自然と調和した豊かな生活が送れます。自分の体調に耳を傾け、その時期に合った過ごし方を実践してみてください。やはり、アーユルヴェーダは奥が深い!

『リトゥチャリア』季節が移り変わるごとに、私たちの体と心は自然のリズムに影響を受けます。アーユルヴェーダの知恵を活用し、
ドーシャに合ったライフスタイルを選ぶことで、心身のバランスを保ち、より快適な日常を過ごせると思います。
また、次の季節に向けた準備もお忘れなく!

季節とドーシャ

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